【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


泉は絶対杏ちゃんに惚れてる

杏ちゃんは、正直よく分からない

俺ら全員に態度が同じだから。烈火の総長にも、烈火の入りたてのメンバーにも、全員に態度が同じ


本当に媚びを売るとか、そういう発想は無いんだろう


ある意味純粋無垢な女の子



そして…


「どーせ、購買行くんやろ?今日は早く起きて弁当つくってん!食べて」



家庭的


意外と、ね!



朝早くから起きてるな、と思ったら…俺らの弁当まで作ってくれていたらしい。

朔と響の弁当には喜ぶようにタコさんウィンナーが入っている。俺らは普通のウィンナー

こういうところも、杏ちゃんの可愛いところ



好きになりそう


って思った時がある。でもそれは、泉といる時の杏ちゃんを見て、そう思った


だからきっとこれは恋ではなくて、ただの嫉妬


あぁ、いいなーあの2人。そう思ったんだ



俺は杏ちゃんが大好きだけど、やっぱり杏ちゃんのことを何も知らない……それが時々引っかかるんだ


彼女はきっと俺たちに、本当の自分は見せてくれない