【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


まさかすぎて、全員固まりましたね。
朔なんて口が開いてます。


「あれ?泉熱あるの?」


慧は優しく聞き返した。でもなんだか、目は笑っていません。
まだこの女性が何者で…なぜ泉がこのマンションに居るのかわからないですから。

黒蛇と繋がりのある女かもしれませんし…

インターホン越しに泉の状況をする女性に慧は聞いた



「お姉さんさ、泉目当て?」


それはとても冷たい声。

私たちに恩を売って、烈火に取り入ろうとする人は大勢います。
いいタイミングで泉を見つけたのかもしれないし、敵かもしれないし…



でも女性は言った


" はぁーーーー?! "


それはもう、とても不服そうな声で…




" あたしがしてんのは、目当てじゃなくて、手当てや!!! "


語尾にボケ!!と付いてそうな勢いで怒鳴り、ブチっという音で、彼女の声は聞こえなくなってしまった。


……


「…やっぱこの女、ゴリラだぞ」


「…俺、女の子に怒鳴られたの…初めてかも」