「ねぇ、声は可愛かったし、絶対可愛い女の子だよ」
「泉を担いで歩くオンナだぞ!絶対ゴリラだし、可愛くもねぇ!もはやオカマだ!絶対!」
慧と朔が言い争う中、もう一度801の部屋番号を押してみる。
さっきよりも長い沈黙
あれ?居留守されてます?
「おめぇが下手(したて)に出るから、調子に乗ったんだろ!どけ!もっかい俺が話す」
鼻息を荒くして朔がまた801を押す
このまま応答ない気がしますね…
何か別の手段を考えてたとき、またコールが止まった
そしてここぞとばかりに朔は怒鳴りつける
それに対して冷静な言葉が返ってきた
" あのーー威圧せんといてほしいねんけど "
……ごもっともです。
なんともため息混じりでそう言うインターホン越しの女は、朔の怒鳴り声にも怯まない。
少しうずうずしていた慧は、カメラに近づき話す
しっかり名乗ってから泉が居ることを再確認。
すると、驚くことを言った。
" 解熱剤買ってきてくれへん? "



