【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

そしてその場から立ち去ろうとする金髪の男に父さんは声をかけた


「君、取り返してくれたのか?」


やっぱり、そうなのかな
この倒れている黒髪の男が父さんをカツアゲして、金髪の人が取り返してくれたってことだよな?


「昨日…見てたけど、俺も立て込んでて、助けてやれなかったから」


後味悪かったから。それだけだ。
そう言ってその場を去った



かっこいい



純粋にそう思った

見た目はとても、真面目に見える見た目ではない、いかにも不良!っていう見た目だったけど

笑った顔は優しく


そして強くてカッコよかった


そこから父さんと家路へ着く


「怪我ない?」

「あぁ、心配してきてくれたのか?」

「うん。父さんボーっとしてるからさ」

「すまないね。時計。無事でよかったよ」

お金は少し減っていたらしいが、万々歳だ


「父さんが金髪だって言うから、俺あの人が犯人だと思って殴りかかっちゃった」


ええええ?立ち止まり、父さんは心配そうに俺を見る


殴りかかったけど、簡単にかわされた。
それだけ言っとく