男は一直線に駅裏の駐輪場へ向かう
父さんは駐輪場は利用しないが…
にしても、速いよ!
必死に離されないように男の後をついていくと、そこには地面にしゃがむ父さんがいた
その前で鬼のような表情で立ってる男は
さっき路地で逃げていった黒髪の男だった
「父さん!!!!」
「え?拓也!?きちゃダメだ!警察を呼んできなさい!」
そんな時間ないよ
だって今にも殴りかかりそうな男が父さんの目の前にいるんだもん
怖くて身体が動かない
「来るんじゃねーよ。このおっさんどうなっても知らねーぞ」
「父さん!!」
どうすれば。そう思ったとき、金髪の男は溜息をついて動き出す
「く、来るなよ!なんだよお前!!」
「通りすがりだ」
「通りすがりなら、なぜ、俺が盗ったって知ってたんだよ!」
「うるせぇ」
そう言って、気がついた時には地面に黒髪の男は倒れていた
何が起こったか分からない。一瞬の出来事だった
父さん!!!
父さんにかけよる。父さんは拓也!そう言って抱きしめてくれた。よかったよ。怪我なくて



