俺の声で立ち止まりこちらを振り返る金髪の男
その男は優しい顔で言った
「親父を大事にしてやれよ」
あれ
何かがおかしい
その人の顔はとても優しい顔だったから
「待って!!!」
呼び止めてどうする?何を聞く?
でも本能が男を呼び止めていた
まだ何かあるのか?そう言いたげな表情の男
でもこれだけ言わなきゃいけない
きっとこの人が犯人から取り返してくれた。そんな気がするから
「ありがとうございます!!!」
大きな声で言った
男は3秒くらい固まった後に少し微笑み、早く家に帰れよ、と
「駅に父さん迎えに言ってきます!」
父さんに早く教えてあげなきゃ!取り返してくれた人がいると!
駅に走ろうとしたが腕を掴まれる
え?
「親父、まだ駅なのか??」
少し焦ったような顔
俺はコクリと頷くことしかできなかった
男はチッと舌打ちして駅の方へ走っていく
何か嫌な予感がして後を追う



