「なーなー!可愛い子紹介しろよ」

「はー?」


いちゃもん付けられるのかと思ったら赤髪は、手を合わせて頼む!と言ってきた


「知り合いに可愛い子いっぱいいるだろ?ちょっと前から此処で告白されてるの何回か見てんだよ」


お前モテるんだな!いいなー!と俺の周りをくるくる回る赤髪の男

えっと…別にリンチではないよね?



「ど、どんな子がタイプなの?」



とりあえずそう聞いてみると、10分ほどタイプを語られた。
えっと…そんな女の子居ないと思う

まだ続きそうだったから、助けを求めるために残りの2人をちらりと見ると、茶髪の小柄な子が降りてきた


「朔ダメだよ!困ってるじゃん。それに烈火に女は必要ないよ!」


その言葉を聞いて納得した



" 烈火 "



この辺りで1番有名な不良グループ

こいつらは、その烈火なんだ

目をつけられたか?やばいかな。そう思ったが、恐怖はあまり感じなかった


「うっせー!俺は可愛い生娘と付き合いたいんだ!」


この赤髪の緩い感じが怖さを半減させていたから