嫌な食事会のはずやけど、志木がいるからなんとかなる。あたしを杏やと分かってくれる人がいるから、それだけでいい


2歳下の妹は、双子とよく間違えられるくらいに似ていた。
あたしも自分によう似た妹が可愛かったな…


「鈴様、そろそろお風呂に入って、また明日蘭様と沢山お話しされてはいかがですか?」


志木の声で我に返る

危ない危ない

自分を押し殺して鈴を演じていると、無になってたまに頭がトリップする


また下品な言葉漏れてしまう可能性あったし、志木のファインプレーや



「そうね、鈴ちゃん疲れてるもんね、ごめんなさいね?あたしはお仕事終わらせてから寝るから、2人は寝支度しなさい」



母上は鈴と話したから元気になって仕事をしてくれるみたいや。
よかった

仕事のノウハウだけなら、あたしも教えて欲しかったな


「杏様?お風呂はいってからにしますか?」

「ん?何が?」



「洗いざらい吐いてからじゃないと、寝かせませんよ」


げっ…

忘れてた


あっちでの生活聞く言われてたんやった
結局風呂に入ってからあたしの部屋に集合になった