【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

ま、結局志木に説得されて2年の猶予を持った。


本来なら鈴は高校を卒業したら、東堂財閥の跡取りとして結婚をして経営を学んでいくはずやった。

だから、母上は、あと2年は鈴を自由にする


その2年をあたしは、杏として最後に生きたいと思った。
でも関西で生きるのには不都合が多すぎた。


あたしを知る人が多すぎる



だから、留学と母上には志木に伝えてもらい、関西をでた


関西に残るのはあまりにも思い出が多すぎるから



「母さんが…泣いてた」

「謝って許してもらえるなら謝るけど、みのりさんにはこれ以上深く関わって欲しくない」



あたしを娘のように育ててくれた人だ。
そんな子が自分を捨てて母親のために妹になりすましてこれから一生、生きていくなんて事を…受け入れれる訳もなかった


「ほんまごめん。志木も…ごめん」


「謝るくらいなら、さっさと東へ戻ってくれればいいのに」


なんで戻ってきちゃうかな。そう言った
きっとあたしが頼めば、志木はあたしが関東の方で過ごせるようにしてくれる