【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


「何を笑ってらっしゃるんですか?」

「別に?」


あそこは楽しかったな。烈火はあったかい場所やったな。


「あのさ、志木!あたし今、烈火って言うチームに入ってんねん」


やっぱり志木を目の前にすると、隠し事なんてできひんし、隠してる自分が嫌になる


「ええ、知ってます」

「やっぱり?なんかそんな感じはしてた」


予想通り。志木はあたしの口から聞くのを待っていた。ほんまなんでも知ってるな、あたしのこと


「あんた、あたしのストーカーやろ」


「……かもしれませんね」


「捕まれ!」


捕まって困るのは貴方でしょう。そう笑ってあたしの隣に腰をかける



「杏?ほんとうにいいんだな?」



「急に執事モード解くなや。変わり様についてけへん」


杏様でも、敬語を使うわけでもない
この志木は



「俺は、薔薇の副総長として聞いてるんだ。使用人としてじゃなく、杏の1番の友達として、聞いてるんだ」



あたしと一緒に薔薇を大きくしてくれて、大事な場所をつくってくれた、志木は薔薇の副総長や