「俺は頼りないか?」
首を横にブンブンと振る
きっと本気を出してスコーピオンを探せば、たどり着けると思う。
頼れるからこそ危ない
サトルの目にとまる
「新には止められてるけど、スコーピオンの居場所が分かるかもしれない情報源がある」
「ほんま?」
「俺の親父なら…きっと調べたら分かると思う」
泉のお父さん?
みんなから、ご両親の話はほとんど聞いたことがない。新と響の話しか。
泉のお父さんは何者?
「俺は…家が嫌いだ。後2年は帰るつもりはなかった。杏?俺も一緒なんだ」
そういう泉の顔は今にも泣き出しそうで、泉の頭を抱えるようにして抱きしめる
なに?あたしと一緒?
「俺は20歳までが自由だ。それが終われば、烈火をやめて家の仕事を継ぐ」
だから俺も本当は残された期限は2年なんだと
「俺は…諦めてはいない。この2年で、家を継がなくてもいいように、なんとかするつもりだ」
……のわりに、少し諦めた感じがするのは、あたしの気のせいではないはず



