【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


これ、全部あたしやん


薔薇の時からのあたしの写真がから、ここ最近のものまで全部ある

気持ち悪い。何これ



「これを新と見つけた時に、すぐ言えなかった。こんな形で話すつもりはなかったんだ。本当にすまない」



一枚一枚手に取ると、マンションの前にいる写真もあった。
だから泉と新は、泊まると強く言い張ったんだ


守ってくれてたんだ


「俺の予想では、スコーピオンが関わってると思う。黒蛇の総長を探したが、あれ以来どこにもいなくて、消えてしまっている」


「予想とかじゃないで。こんなことしよるんは、サトル以外考えられへん」


あたしが死ぬまできっと追い詰めてくる



「サトル?」

「妹を殺して、あたしの反応を見るのを楽しむような頭のおかしな奴や」



あの最後の日に、ほんまに殺しとけばよかった



「なぁ、杏。少しでいいから。何があったか話してくれ。力になるから」


泉に腕を引かれて、またあたしは泉の腕の中にいる。温かくて優しさに包まれる


あたしは、頼っていいのだろうか