【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

寒気がする

どれも隠し撮りのようで、杏がカメラ目線のものは無い。
なんだ?誰がこんな事を…

そして一枚の写真に目が止まった


「おい、新。これ…みろよ」


その写真に写る杏は、髪が長かった
ということは、ここに来る前の、杏の写真だ。

黒蛇は、杏が関西にいた時から目をつけていた?嫌、違う。
あいつらは陰湿だが、こんなことはしない。

じゃあ…



スコーピオン



その名前が頭によぎった


新と写真を全て回収する。黒蛇が杏を狙っているわけでは無いのか?裏で手引きする者がいるのか?


「この抗争、さっさと終わらせて戻るぞ」


かき集めた写真をギュッと握る。関西にいる頃からずっと杏を監視していたのか?

杏がケーキ屋で働く姿も写真にあった



嫌な予感がする



朔と慧を早めに帰らせ、残りを片付ける。むしゃくしゃする。手加減なしだ


周りをぐるりと見渡すと、1人こちらの部屋の方をチラチラみている奴がいた


「新、あいつだ」


それを合図に新はそいつに向かい走る


何か知ってそうだ