【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


「いや、思ったよりぶっ飛んでいったし、大丈夫かな?」


「心配するなら手加減して殴れよ」


「それに関しては手加減する価値なさそうやったし…」


頭の打ち所悪くて死んでたらどうしよ!!!!
顔を青くして、杏は女へ駆け寄っていった



心が軽い



スカッとした


泉も助けてくれた時…女には手を出さなかった。
もちろん理由は分かる。だって烈火を代表してんだぜ?弱いものに手を出すのは、弱いもののする事だから


男が女に手を出すのは卑怯だから



ても杏は、あたしは女やから、そういうの関係ない。そう言って、最高の一撃を与えてくれた


「はぁ、よかった。息しとったわ」


安心したわー。とこちらへ戻ってきた。そう言えば、中は?大丈夫か?
パッと振り返ると、倉庫の前でメンバーが全員こちらを見ていた

俺と目があうと、ヒラヒラとみんな手を振ってくれた



「黒蛇の総長は一人で逃げよったわ。あいつに用あったのに。仲間置いて逃げよった」


むかつく。そう杏は言い、拳に力を込めた


……用があった?