「いや、思ったよりぶっ飛んでいったし、大丈夫かな?」
「心配するなら手加減して殴れよ」
「それに関しては手加減する価値なさそうやったし…」
頭の打ち所悪くて死んでたらどうしよ!!!!
顔を青くして、杏は女へ駆け寄っていった
心が軽い
スカッとした
泉も助けてくれた時…女には手を出さなかった。
もちろん理由は分かる。だって烈火を代表してんだぜ?弱いものに手を出すのは、弱いもののする事だから
男が女に手を出すのは卑怯だから
ても杏は、あたしは女やから、そういうの関係ない。そう言って、最高の一撃を与えてくれた
「はぁ、よかった。息しとったわ」
安心したわー。とこちらへ戻ってきた。そう言えば、中は?大丈夫か?
パッと振り返ると、倉庫の前でメンバーが全員こちらを見ていた
俺と目があうと、ヒラヒラとみんな手を振ってくれた
「黒蛇の総長は一人で逃げよったわ。あいつに用あったのに。仲間置いて逃げよった」
むかつく。そう杏は言い、拳に力を込めた
……用があった?



