【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


倉庫内に入ってきた黒蛇は男だけ。
あの女は?外を見ても姿が確認できない。
もしかして俺の幻覚か?俺の心の弱さが映し出したのか?

中に目を向ける

黒蛇の総長はぐるりと倉庫内を見渡す

なにが目的だ?


この倉庫を襲ってなにになる



「お邪魔しますも言わずに入ってくるのは、非常識ちゃうか?」



メンバーを後ろに従えて杏は一歩前へ出る



「お前か、泉の女っていうのは」


「あたし?あたしはそんなんちゃうよ。ただの烈火の新人や」


「……まさか本当に女がね。今日は君が目的なんだ」

「え、そーなん?どういう目的?」


普段と話し方や声の調子は変わらない。が、とても威圧的な目をして杏は話す



「君を拉致でもしたら、泉は嫌がるかな?と思ってさ」



「拉致できてから考えれば?」



杏の態度を見て怯まない事がわかったのか、殺れ!とだけ言い、総長は角の壁にもたれた


それを合図に始まる


だが何事もなければ、直ぐに決着がつきそうな気配がした



やはり杏は強すぎる