【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


大人数で行くようなところではないと、泉は言った

まぁ…多いから勝てるって訳でもないしな

黒蛇の総長には会っておきたかったな
でも、泉は決めたら曲げなさそうやし、説得は無理そうやな

裏で情報集めるしかないか

わかった。とだけ告げる

幹部メンバーである響も倉庫に残るらしい。
チラっと響を見ると、少し悔しそうな顔をしていた。

なんか…あるんかな?


「響、俺があの女ぶっ殺してくるから。倉庫はお前にまかせるからな」


泉はとても優しい顔で響の肩に手を置いていた。
何度も首を縦に振る響は、とても幼く見えた


響はきっと、まだ何かの闇の中にいる


「泉、ありがとう」


少し前から感じていた。響はただの女嫌いではない。嫌いというよりも、すごく怯えているような

そして今は消えてしまいそうなくらい弱々しい


とりあえず今回はあたしと響が倉庫で留守番。
残りのメンバーは20人程が倉庫に残って、他は帝王の拠点付近を見回るらしい


そして抗争の日まで驚くほど平和が続いた