【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


「あ、あの」

" あぁん?!? "

「…威圧せんといてほしいねんけど」

なんで喧嘩腰なん?ほんま友達やんな?
でも助けたいとか言ってたし…


" 朔黙ってろ!俺、慧って言います!泉はここに居るんだよね?大丈夫? "


ちょっと美形すぎる顔がカメラに近づく。


「うん、おるよ。でもな、熱上がってきたし解熱剤買ってきてくれへん?流石にこのままやと、しんどいと思うねん」


そうだ。友達なら薬くらい買ってきてくれるやろ!
自分で行くのは面倒やし、ここに居る人達を使ってもええと思う。


" あれ?泉熱あるの?風邪ひいてたっけ "

「んーん!血もいっぱい出たし、脚もなんかで殴られたんか腫れてて…多分それで熱あがってきてるねん」

" ……お姉さんさ "

ん?

" 泉目当て? "




「はぁー?!」


画面の向こうの美形さんは、怖い顔をして聞いてきた。目当てってなんや!


「あたしがしてんのは、目当てじゃなくて、こいつの手当てや!!!」


むかつく。ブチっと通話ボタンを切ってやった。

失礼なやつ