【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

本当に、変な女

でもなんだか、泉がそばに置きたい理由も分からないわけではない。
烈火がもっといい方向に進む気がしたんだ。

ま、俺の勘は当たるから、裏切らないでくれよ


俺の合図で二人は構える

まぁまぁ様になる女

俺なら泉とやるってだけで、変な汗かくけど、涼しげな表情は余裕そうに見えた


先に動いたのは杏だ


物凄いスピードで間合いを詰め、泉の懐に入る…
が、泉はそれをかわし、後ろに回り込む…

が…杏もそれを読んでいたのか体勢を低くして避ける


なんだよ、これ


予想してたより遥かに化け物じみた動きをする女に倉庫内がざわつく。


「やば、擦りそうやった」


泉の手がギリギリで避けて、杏は笑いながら、やばーと言っている。

やばいのはお前もだろ


「……何したらそんな動きできんだよ」


泉の口角もあがったまま


これは喧嘩ではない、からどちらかの動きを封じたら勝負ありってことにしてるんだが…

体力があるほうが勝つだろう


だってどっちも動きに迷いはなく、最善で動いているから