【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


意外なような、泉らしい理由

運転する泉はとても大人っぽく見えた。
金髪から綺麗な目がのぞいている。

制服を着ているが、それは制服とは言えない着崩しをしてあるので…
あんまり違和感がない


「学校の近くに蓮太郎さんの持ってる倉庫があるんだ。そこが烈火の総会場所」

「蓮太郎?学校の理事長の?」

「蓮太郎さんは、烈火の先輩なんだよ。昔から使っていた倉庫を受け継いでるんだ」


そうなんだ。だから北蓮見には烈火の人達ばっかりなんやな


「あーーー緊張してきた」


さすがのあたしも緊張してきた。この5人しか知らんから、他の人達はあたしをどう思うんやろか。
ポッと出の奴が…って思われそうやな

はぁ


「なに?緊張するんだ」

「あたしをなんや思っとんの!結構緊張しぃやねん。ソワソワするわ」


そんなあたしをみて、泉は楽しそうに笑っていた。なに笑ってんねん。あたしと手合わせするのも余裕そうな泉に少し嫉妬を覚える


強いんやろうな



「緊張しなくても大丈夫。杏は居てくれるだけでいい。話しは俺がするから」