【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

そこか!忘れてた!

「シワシワじゃん」

そう言ってポイと制服を投げてくれた。

「ありがとう!」

よかった、あって。響はここで着替えろよ、と言って部屋を出て行った。

まだ響は…あんまり話してくれないけど、絶対悪い人ではないし…きっと女の子が苦手なのも理由があるのだろう。


泉と話すときは目がキラキラとしていて、とても無邪気な子供のようになる。それが本当の響なんやろな


少しシワになった制服に袖を通す。
着てみれば案外シワは目立たなかった。


ふむ


制服久しぶりやな。前の高校では後半は制服は着ていなかった。動きにくかったから…


「おっまたせー!」


総会には間に合いそうだ

「杏ちゃん似合うよ」
「いいですね」
「馬子にも衣装だな」 なにを!?
「ふん」
「……スカート短くないか?」


どこかのお父さんみたいな泉の発言はスルーしておこう

ゾロゾロと部屋を出る
マンションの誰かに見られるのは、少し気がひける。


パッと見、ガラは良く無いからな

新と響くらいならなんとかなりそうやけど