「志木?今大丈夫?」
『おはようございます。どうかなさいました?』
「いや、志木に謝らなあかんことあって」
『珍しい。何ですか?』
「あのな?あたしまだ学校一回も行ってへんねん。嘘ついて行ってるゆうたけど…ほんまはまだ行ってへん。それに仕送りしてくれてるお金も手つけてへん」
『……知ってましたが?』
「え?何を知ってたん?」
『今言ったこと両方ともですが?』
「学校行ってないの知ってたん?なんで?」
『あなたの担任から、初日に学校に来なかったと電話が来たので。これは学校に行かないつもりだな、と思ってましたので』
「え?担任?なんで志木に電話行くの?」
『保護者の欄に、わたしの携帯番号を書いておいたので』
「ほなずっと知ってたのに言わへんかったん?」
『言って欲しかったですか?わたしはただ、あなたが決めた期限まで、楽しく過ごしてほしいと思ってるだけなので。学校が嫌なら行かなくていいです。その変わり、楽しくなさそうなら、すぐにでも連れ戻そうとしています』



