【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


そしてハっとして言った
「今更敬語にしなくていいからね?」

杏ちゃんの発言に、誰がするか!と朔がツッコミをいれていた。


ふーーん
色々ありそうな子だな


「なんでもっかい高校生するの?卒業したんでしょ?」


記者会見方式は無視して尋ねる

すると杏ちゃんの表情は少し曇り、答えた



「去年亡くなった妹が……今年から高2やから」



「あ、ごめん」


さっきまで笑いながら答えていた杏ちゃんに、とても悲しい顔をさせてしまった。


杏ちゃんの妹さん…亡くなったんだ…

でもそれが理由で、また高校生をするという理由にはならない気がするけど…


泉にこれ以上聞くなと目で止められた


「でも学校きてねーじゃん」


響はなんでだよ、そう聞いた


「それは…新しく友達とか作る気がなかったから。大事な人できたら、離れ難いのは知ってるから…」


なんとまぁ可愛い理由

2年できっとまた関西に戻るのだろうと勝手に思ってるが、その時に離れがたくなる存在を作りたくなかったという訳