【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


新は朔と同じように手を杏ちゃんに近付けた。
え、この流れ続いてるの?


「そうですねぇ。あたし一人で来ました。家族は関西のままで」

「ここの家賃とかはどうしてるんですか?」

「金持ちの知り合いが援助してくれてます」


そうなんだ。親ではないんだね
この子も家庭環境が複雑そうだな〜

そして俺の番


「なんで学校に来ないんですか?」


俺の質問に杏ちゃんは驚く回答をした




「去年関西の高校を卒業したからです」




え?????
物凄いぶっこみを普通の顔で答えないで?去年卒業した?


「杏、17歳じゃねーの?」

「あたし、本当は泉と同じで今年19やで」


まぁ少し高2にしては落ち着いてるし大人っぽいなと思ったけど…

まさかの回答で驚いてしまった


「じゃあなんでまた高校に?てか高校通えるのか?」


「蓮太郎さんがいいよって言ったよ?」



あのクソ理事ーーー!
一応烈火の先輩である北蓮見の理事長は、テキトーすぎるんだ



はぁ


てことは杏ちゃんも、本来なら大学生ってことなのか