【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

鍵を開けてはいる男性


いい人だ。ドアを支えて入れてくれた。お礼を言って8階のエレベーターボタンを押す


「あれ?8階に住んでる子の友達かな?」


突然男性に話しかけられる。8階は杏ちゃんしか住んでいないから…分かったのかな?


「はい、そうです」

「御家族を見かけないから心配してたんだけど、こんなにお友達がいたら安心だね」


そう優しく微笑む男の人


「そうっす!鍵あけてくれてありがとな!助かったよ」


朔はニカニカと笑う
違和感を感じているのは俺だけ?この男性の笑顔は…


俺の笑顔にそっくりだ



5階でエレベーターは止まり男性は降りていった。俺の勘違いかな
変な感じがしたんだけど新も響も朔も…
何も思わなかったみたいだ


相変わらず寂しい8階


ポツンと一部屋ある家は、明かりも付いていない
ドアを開けてみたら鍵もかかってない


不用心だな…

朔は廊下で息せずに待ってろと言った
静かにしとくから息はさせてよ


そう




この日から烈火の最強伝説は始まったと思う