【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


泣き疲れて寝てしまった
また見たくもない夢をみた

でも涙で濡れてないのは、泉が涙を拭ってくれたからだ


朔の笑い声で目が覚めた
あひゃひゃひゃひゃって言う変な笑い方で


目を覚ますとまず、お弁当の臭いが凄くて、寝起きのあたしには嫌な臭いだった。

なんで人の寝室で弁当食っとんねん、こいつら


「ほんと、命知らずだな、この女!烈火の総長にそんなこと言う奴いねーよ!ハハハ」


そんなことが聞こえてしまい、まだ寝ているフリをした。
なんでだろう。少し聞いていたかったのかもしれない。


そして話は自意識過剰でなければ、あたしの話だ



「で、泉はどうしたいんだ?側に置いて守りたいか?」



そう聞く朔
あたしは聞きたいような聞きたくないような変な感覚に陥る。別に突き放されてもいいはずなのに、泉にされると思うと辛い



そして言った



「杏を1人にさせたくないし、守りたい」



そう言い切った


目が熱いよ…せっかく拭ってくれたのに…台無しや