【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


朔の声とともに廊下から現れたのは
慧と新と響だった


どうしてここに??ていうか、今の話…


「怒んなよ?しょーもないことで悩んでそうだから、俺が解決してやったんだ」

「しょーもないだと?」


「そーだよ。チーム優先?当たり前だろ。女1人のためにチームを動かすのは馬鹿げてる」


そんなのとは分かってる
今回の件は俺のわがままと独断だ。申し訳ないと思ってるけど


「馬鹿げてるのは、女1人に、チームを動かすことだ。でも、チームの誰かのために、チームを動かすことは馬鹿じゃない!!!!当たり前のことだ!」


…どういうことだ、朔?



「話すなって言われたけど俺の独断でこいつらに話した。お前が悩んでそうなことを。
何年チームのためにやってんだよ。たまにはお前も、ワガママ言えよ。俺ら全員で受け止めてやっから」



馬鹿だろ

大馬鹿だ


朔の後ろで、慧も新も響も笑ってる


1つワガママを言うなら



「杏をどんな手を使ってでも救ってやりたい。笑ってれるように守りたい」




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