【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


杏が掴んでいた服を触る

「そうだな…正直まだよく分からない。考えず行動したものの、冷静に考えると、俺は烈火の総長な訳で…俺はチームを優先する。それは変わりない事実だ」

「ふーーーん。それで?」


それで…


「はぁ…お前まじでうるさい」


俺の口から何かを言わせたい様子の朔。
分かってるんだよ。やりたいことは。ただニヤニヤする顔がムカつく


「杏とチームを天秤にかけた時、自信ないから。杏のことも全然知らないし、話したがらないし…
いざという時、俺がブレそうで怖い。でも杏を1人にしたくないし、守りたい」


だっさ
俺は何を朔に話してるんだろう。
でもそう思う

信頼はなかなか築き上げていくことは難しい


杏のことをよく知らないのに側に置いて、もしチームの不利になったら…と

考えてしまう



「泉?それがお前の答え?」

「え?」

「チームも杏も守りたいと思ってるんだろ?」

「……あぁ」


総長として最低だ。
チームを1番に優先できないかもしれない総長なんていらない

下を向いた時、朔が大きな声を出す



「そーだってさ!お前ら!」


???