ようやく杏の手が服から離れる
よし、とりあえず飯…
俺が杏の手と格闘してる間、何かガサガサ言ってるなとは思っていたが…
朔は寝室に弁当を広げてコーラ飲んでいた
おいおい…
人の家だぞ
「お前には20円高かった方の弁当をやるよ」
はぁ
朔がいると緊張感というものがなくなる。
良いのか悪いのか。
「で?なんで寝てる訳?まだ8時過ぎだぞ」
「泣き疲れて?かな」
「げ、泣いたの?意外」
意外なのか?俺は出会った時から、泣きそうな顔してると思ったけど
「何かわかったのか?」
「いいや。なんか後2年で居なくなるって言ってたけど、意味が分からなかった。自分は嘘つきだとも言ってたかな…あとは、アホボケカスって言われた」
あひゃひゃひゃひゃ
朔のうるさい笑い声が響く。笑うなよ
「ほんと、命知らずだな、この女!烈火の総長にそんなこと言う奴いねーよ!ハハハ」
俺も…初めて言われたよ
「で、泉はどうしたいんだ?そばに置いて守りたいか?」
朔は遠回しに聞いたりはしてこない。ストレートすぎる質問だった



