【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


「朔?ちょっと頼めるか?杏の家になんでもいいから飯もってきてほしい。
ああ…え?
杏が寝てるから小声でしか話せない
あ?ん?うるせぇ
ああ…すまない、たのむ」


電話を切る。
本当にあの場所で、あの杏を見たのが朔と一緒でよかった。

あいつとは1番付き合いが長い。


そして、信頼している


普段はうるさくて、考えなしの時も多いけど…
本当は俺よりも冷静で周りのことを見ている時が多い。


何分かして家のドアが開いた

おかしいな。オートロックはどうした?

見に行こうとするが杏が服を掴んでる。割と、強い力で…


ドカドカと音を立てて歩く音
このデリカシーのない歩き方は……


「お前、人をパシッといて女とベッドかよ」


ケタケタ笑う朔


「静かにしろよ。起きるだろ」

「起こせよ。どうやって飯食うんだよ。アーーーンってしてやろうか?」


むかつく…はぁ


そろそろこの体勢もしんどくなってきた。
朔はニコニコしている。なんだよ

あんなに女といる俺は見たくないって言ってた癖に…