少し握る手に力を入れると、杏は、んーーと言い何かブツブツ呟いた
お母さん……あたし、杏やで
???お母さん?
そう言えばここには一人で引っ越して来たんだよな?
あたしを見て
呟く杏の瞳から涙がこぼれた
手が震える。
どういうことだ?
こんな華奢な身体で何を抱えている?何が杏をこんな風にまでしてしまったのか
起きそうにないからベッドに運ぶ
軽い…
あの時はすでに黒蛇の奴らは倒れていた。いったいどんな戦い方をしたら、全員気絶するんだよ
血もほとんど出ていない男たちは
ただ気絶しているだけだった
はぁ…
ふわっとベッドにおろし、布団を首元までかける。
とりあえず俺は…杏には、笑って欲しいだけだ
こんな気持ちになることは、自分でもよく分からない。
だってまだ…出会って3日
なのになんで…



