【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

そうか。今日は1人じゃないんや

ま、居るのは正体不明のヤバそうな男だけど。

雨で濡れたからタオルで拭こうと思い、脱衣所に行くと、そいつは居た


「な、あんた何動いてんの!」


リビングのソファーで寝てたはずの男は、目の前に居て、髪の子も身体もびちゃびちゃ…


って、何勝手に人の家の風呂つこてんねん!


いや、まず服着て?


「……助かった」

「ん?」

「救急車呼ばないでくれた。助かった」


あぁ…そういうことね。
男はあたしに、風邪引くぞといい、タオルを渡してくれた。
勿論、あたしの家の、タオルな!!!!!


「えっと、動けるん?あんなに血でてたのに。足も痛そうやったし」


「包帯…お前がしてくれたの?」


「うん。放っておくと悪化しそうだったから」


足なんて冷やさなきゃあれはヤバかった。ボンボンに腫れてたし。
今は少し腫れはひいたみたいやけど。



「手当が、うまいんだな」



…あ、笑った

むすっとした顔しか見てなかったから、少し笑うだけでも、あたしを驚かせた。

足も動かせる。
そう言ってブンブン足を揺らしていたが、すぐに痛いと言って辞めた


あたりまえや