【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

ソファーで寝ている(ソファーに放り投げられた)金髪の男は、制服らしき服に血はついているが、後は拭き取って手当てした。

男前の顔にはもったいない傷が、額についている

胸は規則正しく上下しているので
死んではないだろう



なーんでこんなややこしそうな人、助けてしまったのか


まぁ、とりあえずシャワー浴びよう


服のままシャワーを浴びる
手についた血は流れ落ちたが、服についた血はなかなか落ちない

もうこれ、捨てるか


サッパリした


流石にいつものレジの人とかに会うだろうから、軽く化粧をして家を出る。


家に取られたら困るものもないし、別に起きて勝手に家を出て行ってもらって構わないから
この人はこのままでいいか


ちらりと金髪男を見てみたが、起きる気配もなさそうなので、放っておく


でかい拾い物してしまったよ


雨が降りそうなので小走りでスーパーへ。
カレーの材料を適当にカゴに入れて、マッハで買い物を済ませた。

でも

雨は降っていた


傘もってこればよかった
降る前に帰れると思ったんやけど

その後は猛ダッシュで家に帰った。



玄関を開けて、人の気配に気づく。