なのに…

クラウスに連れていかれたフルーナは、戻ってくるなり、王子たちと順に踊り始めた。

クラウスに叱られたんだろう。

フルーナが喜んで踊っていない事は、顔を見れば分かった。

そして、踊りながら、困った顔をするフルーナを見つけた。

これは…

口説かれてる?


俺は、フルーナを取り戻しに行く。

フルーナはすぐに俺の所へ戻ってきた。


フルーナは、このフルーナは、俺のものだ。

誰にも渡さない。


俺は、そう決意した。