「大丈夫か?柏木…お前具合わりぃのか?顔色悪いぜ?」



そう…怖い印象の外見と違って、意外に不器用な優しさがあったり…。
それなのに、強がりだったり、一人が嫌いだったり…。

多分あの人よりもね。
そう、気づいたら、この胸の中で増えていた。
きっと本当は、いらないはずの貴方の癖。


「うん。大丈夫だよ?」

「無理、すんなよ?」

「ありがとう」


肩が触れ合う場所にいたって…それが友達以上の存在だって。
芽生える感情が食い違えば、それだけで眩暈がするほど…。
また押し殺した言葉たちを無理に飲み込む。