全く眠くならない私は、密室されたこの空間に対する少しの恐怖感と自分の記憶に対するかなりの恐怖感に耐えられずに起き上がった。
目だけを動かすと見たくもないあのクローゼットが目に入り、
「…、」
それだけで此処から逃げ出したくなって、深夜だからなのか訳もなく悲しくなってくるし泣きそうだし身体の震えが止まらなくて。
「……やだっ、」
(独りぼっちなんてやだ、怖い、)
この数日間で小さい子供よりも怖がりになってしまって、ふとした時に感じる独りぼっちという状況に過剰なまでの嫌悪感を覚えてしまっている私は、耐え切れなくなってドアを開けて自室から逃げ出した。
(っ……!)
やはり皆寝てしまっているのか、沢山ある部屋や廊下の何処にも電気がついていなくて。
真っ暗なそこから浮かび上がってくるのは、兄弟達の死体。
「っ、や、………!」
何も見えなくて、ただただ暗くて、此処はまるで底なし沼の様で。
もう夢なのか現実なのかも分からないこの状況で、私が出来る事といえばその場にうずくまって必死で1人で恐怖心と闘う事だった。
誰かの部屋のドアを叩こうという考えなんて今の私に思いつかなくて、何で自分がこんなに何かに脅えているのかも分からなくて。
(…どうしよう、怖い、!)
目だけを動かすと見たくもないあのクローゼットが目に入り、
「…、」
それだけで此処から逃げ出したくなって、深夜だからなのか訳もなく悲しくなってくるし泣きそうだし身体の震えが止まらなくて。
「……やだっ、」
(独りぼっちなんてやだ、怖い、)
この数日間で小さい子供よりも怖がりになってしまって、ふとした時に感じる独りぼっちという状況に過剰なまでの嫌悪感を覚えてしまっている私は、耐え切れなくなってドアを開けて自室から逃げ出した。
(っ……!)
やはり皆寝てしまっているのか、沢山ある部屋や廊下の何処にも電気がついていなくて。
真っ暗なそこから浮かび上がってくるのは、兄弟達の死体。
「っ、や、………!」
何も見えなくて、ただただ暗くて、此処はまるで底なし沼の様で。
もう夢なのか現実なのかも分からないこの状況で、私が出来る事といえばその場にうずくまって必死で1人で恐怖心と闘う事だった。
誰かの部屋のドアを叩こうという考えなんて今の私に思いつかなくて、何で自分がこんなに何かに脅えているのかも分からなくて。
(…どうしよう、怖い、!)



