そして、中に入った私は琥珀さんと別れ、すぐに事情聴取をする部屋に案内されてそのまま椅子に座らされた。
壁を向いてパソコンに何かを打ち込んでいる人やドア越しに聞こえる足音や話し声が、私の緊張度を高めていく。
「…………」
こういった事に対して知識が無いから何をされるのかも分からなくて、ただ椅子に座って目の前のテーブルに指を滑らせていると。
「よぉ」
いきなりドアが開いて、鋭い目つきをした琥珀さんと、その後ろからは何やら資料を持った女性警察官が入って来た。
「うわ、」
「何驚いてんだよ。…これからお前の事情聴取を始める」
彼は先程と同じ琥珀さんのはずなのに、私の目の前に座って足を組む姿はまるで別人で。
警察官のはずなのに、彼の纏う雰囲気は明らかに殺気で、とりあえず怖い。
「琥珀さーん、ちょっと怖過ぎですよ。丸谷さん怖がってますけど」
琥珀さんの隣に座った女性警官が、すかさず注意してくれるけれど。
「るせぇなお前は黙って資料出せ」
琥珀さんの態度は特に何も変わらなかった。
「琥珀さん、これ資料です。あ、私は琥珀さんとペアの中森 リンです。宜しくお願いします」
壁を向いてパソコンに何かを打ち込んでいる人やドア越しに聞こえる足音や話し声が、私の緊張度を高めていく。
「…………」
こういった事に対して知識が無いから何をされるのかも分からなくて、ただ椅子に座って目の前のテーブルに指を滑らせていると。
「よぉ」
いきなりドアが開いて、鋭い目つきをした琥珀さんと、その後ろからは何やら資料を持った女性警察官が入って来た。
「うわ、」
「何驚いてんだよ。…これからお前の事情聴取を始める」
彼は先程と同じ琥珀さんのはずなのに、私の目の前に座って足を組む姿はまるで別人で。
警察官のはずなのに、彼の纏う雰囲気は明らかに殺気で、とりあえず怖い。
「琥珀さーん、ちょっと怖過ぎですよ。丸谷さん怖がってますけど」
琥珀さんの隣に座った女性警官が、すかさず注意してくれるけれど。
「るせぇなお前は黙って資料出せ」
琥珀さんの態度は特に何も変わらなかった。
「琥珀さん、これ資料です。あ、私は琥珀さんとペアの中森 リンです。宜しくお願いします」



