「ほら、琥珀さん」
小声で呼びかけられた琥珀が、ゆっくりと。
「……おい、大也」
命の恩人でもある彼の名前を優しく呼びながら、そっとその手を握り締めた。
「大也、大也。…聞こえるか、大也」
大きな琥珀の手に、一層力がこもる。
その瞬間。
「嘘、………」
大也のベッドサイドモニタに表示された心拍数が瞬く間に上がり、なんと106まで到達したのだ。
「これ、どういう事…?」
琥珀が手を離すと、その表示はまた68に下がってしまって。
「つまり、大也さんは意識がなくても僕達の事が分かってるんです!しかも琥珀さんに手を握られちゃったから、もう大興奮して心拍数が上がったんですよ!」
「…らしいな」
航海の興奮気味の説明に、満更でもなさそうな顔をして頷く琥珀。
それが本当かどうか確かめようと、私も彼の白い手を握ってみた。
ほんのり温かくて、大也がまだ生きていることを実感する。
もちろん、彼の心拍数は何も変わらず68のままだった。
それでも、痛い程分かる。
(大也、頑張ってるんだ…!)
沢山の管に繋がれて集中治療室に居て、酸素マスクを付けないと呼吸も出来ない状況なのに。
大好きな琥珀の手の温もりを理解して、心拍数が上がってしまう程彼は琥珀を愛していて。
「全く、何で俺なんだか……」
そうぼやく琥珀も、何だか嬉しそうに見えた。
小声で呼びかけられた琥珀が、ゆっくりと。
「……おい、大也」
命の恩人でもある彼の名前を優しく呼びながら、そっとその手を握り締めた。
「大也、大也。…聞こえるか、大也」
大きな琥珀の手に、一層力がこもる。
その瞬間。
「嘘、………」
大也のベッドサイドモニタに表示された心拍数が瞬く間に上がり、なんと106まで到達したのだ。
「これ、どういう事…?」
琥珀が手を離すと、その表示はまた68に下がってしまって。
「つまり、大也さんは意識がなくても僕達の事が分かってるんです!しかも琥珀さんに手を握られちゃったから、もう大興奮して心拍数が上がったんですよ!」
「…らしいな」
航海の興奮気味の説明に、満更でもなさそうな顔をして頷く琥珀。
それが本当かどうか確かめようと、私も彼の白い手を握ってみた。
ほんのり温かくて、大也がまだ生きていることを実感する。
もちろん、彼の心拍数は何も変わらず68のままだった。
それでも、痛い程分かる。
(大也、頑張ってるんだ…!)
沢山の管に繋がれて集中治療室に居て、酸素マスクを付けないと呼吸も出来ない状況なのに。
大好きな琥珀の手の温もりを理解して、心拍数が上がってしまう程彼は琥珀を愛していて。
「全く、何で俺なんだか……」
そうぼやく琥珀も、何だか嬉しそうに見えた。



