けれど彼には、私や湊さんの前で涙を見せてしまうくらい弱い一面もあって。
その弱さは、相手の事を思いやるからこそ生まれているのだろう。
そんな彼の優しくて寛大な心に、大也は惹かれていったのだ。
伊織の時だってそう。
あの時の琥珀は誰にも止められなかったし、本当に伊織を殺してしまうと思った。
それでも彼が伊織を殺さなかったのは、心のどこかでは彼の事を信頼していて、裏切り者とは言わせないくらいの強い絆がいつの間にか生まれていたから。
そう考えながら琥珀の胸の中でわんわん泣き喚く私の頭を、誰かが優しく撫でた。
「……ああ、お前の言う通りだな」
顔を上げた私の目に飛び込んできたのは、涙の跡が頬に残ったままの琥珀の顔。
「あいつは強い……お前も、強いな」
そんな彼が、あまりにも優しい瞳で私を見つめるものだから。
「うっ……うわああああ琥珀うううぅ…!」
何だか色々な感情が込み上げてきて、私はまた彼の胸に顔を押し付けて号泣した。
まあ、
「鼻水つけるな顔上げろ、分かったから今すぐ俺から離れろチビ!」
と、いつもの調子に戻ってしまった琥珀の鬼のような台詞のせいで、すぐに彼から離れたのだけれど。
その弱さは、相手の事を思いやるからこそ生まれているのだろう。
そんな彼の優しくて寛大な心に、大也は惹かれていったのだ。
伊織の時だってそう。
あの時の琥珀は誰にも止められなかったし、本当に伊織を殺してしまうと思った。
それでも彼が伊織を殺さなかったのは、心のどこかでは彼の事を信頼していて、裏切り者とは言わせないくらいの強い絆がいつの間にか生まれていたから。
そう考えながら琥珀の胸の中でわんわん泣き喚く私の頭を、誰かが優しく撫でた。
「……ああ、お前の言う通りだな」
顔を上げた私の目に飛び込んできたのは、涙の跡が頬に残ったままの琥珀の顔。
「あいつは強い……お前も、強いな」
そんな彼が、あまりにも優しい瞳で私を見つめるものだから。
「うっ……うわああああ琥珀うううぅ…!」
何だか色々な感情が込み上げてきて、私はまた彼の胸に顔を押し付けて号泣した。
まあ、
「鼻水つけるな顔上げろ、分かったから今すぐ俺から離れろチビ!」
と、いつもの調子に戻ってしまった琥珀の鬼のような台詞のせいで、すぐに彼から離れたのだけれど。



