また目頭が熱くなり、私は声にならない声をあげながら涙を流した。
「紫苑ちゃ、……」
掠れた声で私を呼ぶ大也の声が聞こえる。
その直後、
「…さっきからそう言い続けてクソガキを殺してないじゃねーか。はっきりしねぇなお前、クソの極みだ」
荒川次郎の叫びを全く聞いていない様子の壱さんが、ふっと笑った。
その瞬間、
バァンッ………
ヒュッ………
銃声が鳴り響き、風を切る音がして、私のこめかみに押し付けられていた固い物体の感覚がなくなる。
何が起こったのか、理解が出来なかった。
この時の状況を後にmirageに聞いたところ、どうやらmirageの誰かが発砲した弾が荒川次郎の銃を持つ左手首に食い込み、その掌に誰かの投げたナイフが刺さったらしい。
手に力を入れられなくなった彼は思わず銃から手を離し、そしてその銃は音を立てて床に落下した。
「うぁあぁああっ…!」
瞬間、戦闘態勢をとってじっと身構えていたOASISの最後の幹部2人が、mirageに向かって勢い良く飛びかかって。
(危ない!)
そう思った瞬間、
「お前の相手はこの俺だ、潔く素手でいこうぜ兄ちゃんよぉ」
「元不良の底力舐めんじゃねぇよくそったれが」
「紫苑ちゃ、……」
掠れた声で私を呼ぶ大也の声が聞こえる。
その直後、
「…さっきからそう言い続けてクソガキを殺してないじゃねーか。はっきりしねぇなお前、クソの極みだ」
荒川次郎の叫びを全く聞いていない様子の壱さんが、ふっと笑った。
その瞬間、
バァンッ………
ヒュッ………
銃声が鳴り響き、風を切る音がして、私のこめかみに押し付けられていた固い物体の感覚がなくなる。
何が起こったのか、理解が出来なかった。
この時の状況を後にmirageに聞いたところ、どうやらmirageの誰かが発砲した弾が荒川次郎の銃を持つ左手首に食い込み、その掌に誰かの投げたナイフが刺さったらしい。
手に力を入れられなくなった彼は思わず銃から手を離し、そしてその銃は音を立てて床に落下した。
「うぁあぁああっ…!」
瞬間、戦闘態勢をとってじっと身構えていたOASISの最後の幹部2人が、mirageに向かって勢い良く飛びかかって。
(危ない!)
そう思った瞬間、
「お前の相手はこの俺だ、潔く素手でいこうぜ兄ちゃんよぉ」
「元不良の底力舐めんじゃねぇよくそったれが」



