「良かった、紫苑生きてた…!」
ゆっくりと目を開けて体勢を変えると、壊れて開け放たれたドアからmirageがどんどん姿を現して来るのが見えた。
「お前らの幹部ゴミだな。雇い主の教育の仕方が悪かったんだなぁ、これは」
皮肉を言いながら現れた琥珀は、縄で邪魔な右腕を身体に括り付けていた。
そんな彼は、じろりと倒れたままの私を睨んで一言。
「何してんだお前、昼寝か?」
この期に及んでまだ自分のペースを乱さない彼を見て、言い表せない程の安心感が襲ってくる。
「とっとと殺って早く帰ろうぜ、腹減った」
「車の中のスルメイカ全部食っちまった、申し訳ねぇな」
続いてぺちゃくちゃと喋りながら現れた壱さんと銀ちゃんは、私の方を向いて、
「「ちょっと待ってろ、すぐ助けるから」」
親指を立て、力強く頷いてみせた。
「いやー、人が死んでいくのは見ていて清々しいですね、早く荒川次郎さんも僕の手で殺してあげたいものです」
最後に、身の毛もよだつようなサイコパスじみた台詞を発しながら現れたのは航海だ。
何故かサングラスをかけていない彼の顔は血で赤く染まっていて、両目なんて白目の部分が赤く変化している。
そんな彼は、
「紫苑さん、おまたせしました。サイコパス航海の参上です」
左右非対称の笑みを浮かべ、いかにも楽しそうに声色を上げた。
ゆっくりと目を開けて体勢を変えると、壊れて開け放たれたドアからmirageがどんどん姿を現して来るのが見えた。
「お前らの幹部ゴミだな。雇い主の教育の仕方が悪かったんだなぁ、これは」
皮肉を言いながら現れた琥珀は、縄で邪魔な右腕を身体に括り付けていた。
そんな彼は、じろりと倒れたままの私を睨んで一言。
「何してんだお前、昼寝か?」
この期に及んでまだ自分のペースを乱さない彼を見て、言い表せない程の安心感が襲ってくる。
「とっとと殺って早く帰ろうぜ、腹減った」
「車の中のスルメイカ全部食っちまった、申し訳ねぇな」
続いてぺちゃくちゃと喋りながら現れた壱さんと銀ちゃんは、私の方を向いて、
「「ちょっと待ってろ、すぐ助けるから」」
親指を立て、力強く頷いてみせた。
「いやー、人が死んでいくのは見ていて清々しいですね、早く荒川次郎さんも僕の手で殺してあげたいものです」
最後に、身の毛もよだつようなサイコパスじみた台詞を発しながら現れたのは航海だ。
何故かサングラスをかけていない彼の顔は血で赤く染まっていて、両目なんて白目の部分が赤く変化している。
そんな彼は、
「紫苑さん、おまたせしました。サイコパス航海の参上です」
左右非対称の笑みを浮かべ、いかにも楽しそうに声色を上げた。



