「ほら早く答えなよー、どうやって死にたいの!?もうニューになんて渡さない、俺が殺してあげる!」
感動して大号泣している私を見て見ぬ振りしたガンマは、またもや大声をあげながら新たな文を付け加えたスマートフォンの画面を見せてきた。
『ここには防犯カメラと盗聴器が仕掛けられてる。
だから余計な事は話すな。
分かったら“ナイフがいいです”って言え。』
(ナイフがいいです…?)
つまり、銀ちゃんが操作しているから防犯カメラは使い物にならないものの、ここでの私達の会話は全て向こう側に筒抜けだということか。
(なるほど…)
「ナ、ナイフがいいです…」
消え入りそうな声でそう言うと。
「ナイフ!?やだ紫苑ちゃん、俺と趣味合うね!俺もナイフで人刺すの大好きなんだよねー!」
アヒャヒャヒャッ、と手を叩きながら、彼はまた新しい文を見せてきて。
『この廊下を右に真っ直ぐ進んだら非常階段がある。
一番下まで降りたら地下駐車場に出るから、そこから外に出れば助かる。
分かったら“痛くしないで”って言え。』
(非常階段……)
そういえば、私がこの部屋に連れてこられた時、私は階段を使った。
つまり、その階段を下りきれば助かるということか。
感動して大号泣している私を見て見ぬ振りしたガンマは、またもや大声をあげながら新たな文を付け加えたスマートフォンの画面を見せてきた。
『ここには防犯カメラと盗聴器が仕掛けられてる。
だから余計な事は話すな。
分かったら“ナイフがいいです”って言え。』
(ナイフがいいです…?)
つまり、銀ちゃんが操作しているから防犯カメラは使い物にならないものの、ここでの私達の会話は全て向こう側に筒抜けだということか。
(なるほど…)
「ナ、ナイフがいいです…」
消え入りそうな声でそう言うと。
「ナイフ!?やだ紫苑ちゃん、俺と趣味合うね!俺もナイフで人刺すの大好きなんだよねー!」
アヒャヒャヒャッ、と手を叩きながら、彼はまた新しい文を見せてきて。
『この廊下を右に真っ直ぐ進んだら非常階段がある。
一番下まで降りたら地下駐車場に出るから、そこから外に出れば助かる。
分かったら“痛くしないで”って言え。』
(非常階段……)
そういえば、私がこの部屋に連れてこられた時、私は階段を使った。
つまり、その階段を下りきれば助かるということか。



