「…キリがねぇな、上に行けねえ」
何処かで、銃を発砲した音と共に琥珀の怒りを抑えた様な声が聞こえた。
「全く、何処から湧いてるんだ虫けら共め」
先程狙いに定めたOASISの足を股関節から折り、戦闘不能にさせた壱は汗を拭いながら呟いた。
その時。
『…琥珀、壱、お前ら手こずってるみたいだなぁ』
プチリ、と装着したイヤホンから音がしたかと思うと、何処か呑気そうな銀河の声が流れ込んできた。
どうせ、彼は設置されている防犯カメラを通してこちらの様子を監視しているのだろう。
彼の声は、イヤホンをつけているmirage全員の耳に入っているに違いない。
「手こずるも何も、殺しても殺してもOASISが減らねぇから上に行けねぇんだよ」
壱が上がった息を整えながらそう言うと、
『だろうな。何せ、4階には3階と5階に居るOASISが集まって来てる。お前らを4階で食い止めて、上の階に行かせまいって魂胆だろうな』
聞き捨てならない台詞が、壱の耳に聞こえてきた。
(んだとおいこら、ふざけた手で俺らの行く手を阻むんじゃねぇよクソ共が!ぶち殺す!)
怒りに任せて目の前のOASISの顔面を蹴り飛ばした後、
『そこでだ。大也と航海、お前らは今すぐ4階に応戦に行け。2階は敵が減ってきてる、残りと3階に関しては湊だけで十分だろう』
何処かで、銃を発砲した音と共に琥珀の怒りを抑えた様な声が聞こえた。
「全く、何処から湧いてるんだ虫けら共め」
先程狙いに定めたOASISの足を股関節から折り、戦闘不能にさせた壱は汗を拭いながら呟いた。
その時。
『…琥珀、壱、お前ら手こずってるみたいだなぁ』
プチリ、と装着したイヤホンから音がしたかと思うと、何処か呑気そうな銀河の声が流れ込んできた。
どうせ、彼は設置されている防犯カメラを通してこちらの様子を監視しているのだろう。
彼の声は、イヤホンをつけているmirage全員の耳に入っているに違いない。
「手こずるも何も、殺しても殺してもOASISが減らねぇから上に行けねぇんだよ」
壱が上がった息を整えながらそう言うと、
『だろうな。何せ、4階には3階と5階に居るOASISが集まって来てる。お前らを4階で食い止めて、上の階に行かせまいって魂胆だろうな』
聞き捨てならない台詞が、壱の耳に聞こえてきた。
(んだとおいこら、ふざけた手で俺らの行く手を阻むんじゃねぇよクソ共が!ぶち殺す!)
怒りに任せて目の前のOASISの顔面を蹴り飛ばした後、
『そこでだ。大也と航海、お前らは今すぐ4階に応戦に行け。2階は敵が減ってきてる、残りと3階に関しては湊だけで十分だろう』



