ママの手料理

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OASIS本部、2階。


「ぎゃあああ来ないで来ないでー!ねえ、1人に対して5人で来るなんて頭イカれてるんじゃないの!?反則だよ!」


湊と航海と共に2階に到達した俺は、そこにいた大量のOASISの人達の片付けに追われていた。


2,3階がレストランとバーになっている為、辺りには沢山のテーブルと椅子があり、それらの障害物が俺の行動を制限していた。


(美味しそうな匂いするんだけど…ラーメンかな?)


今の俺の状況を簡単に説明すると、こうだ。


周りにテーブルと椅子が散乱する中、5人のOASISに囲まれている、まさに一触即発状態。


しかもその中の1人はキッチンかどこかにあったらしいお玉を武器代わりに持っていて、その余りの用意の無さに呆れて笑いが溢れてしまう。


「死ねえええっ!」


(まあ、一触即発だけど勝つのは俺なんだよね)


OASISの1人が、叫びながら俺に向かって走ってくる。


その手には漆黒の銃が握られており、他の4人も一斉に俺の元に…。


「眠れえええっ!」


OASISの台詞に対抗するかの様に俺も叫び返し、真後ろの机の上にひらりと飛び乗って持っていた銃を撃った。


瞬間、5人とも無様な姿で床に倒れ込む。


「おやすみなさーい」



ふと隣を見ると、