まだこの夕飯中に起こった事を整理しきれていない頭で、私は、


「あ、はあ……。おやすみなさい」


と、納得していないまま部屋に戻ったのだった。



あの時は、まだ湊さん達の本当の姿について何の感情も持っていなかった。


けれど、今は。


(…普通にやばくない、?私犯罪者の家に居候してるって事だよね…?)


(この家出てった方がいいよね、でもいつ、?)


(皆は私の復讐をしてくれるって言ってた…。せめてその復讐の時まではここに居たいけど、いやでも待って、これって私も参加するの?…私の為の復讐なんだから私も参加するに決まってるか、、でもそうしたら私も犯罪者になる、?)


(…それって、もしも警察にばれたら逮捕されるの、?それとも正当防衛とかになる?)


正当防衛という言葉を思い浮かべたと同時に、


『正当防衛でしか人を殺した事はありません』


と、恐怖にまみれた謎の自慢をしてきた航海の言葉を思い出し。


(そうだった、この家には航海というサイコパスがいるんだった、、)


(それに警察警察って言っても、琥珀も実際警察だし…)


色々と矛盾した立場に属している琥珀に対して思いを馳せ。


「…結局、どうすればいいんだろう、、」


私がまた眠りに落ちる寸前まで、答えは出なかった。