『あーうるさい！今日はここまで！明日の朝またこの話の続きするから、というかOASISに行って紫苑の事件に関わってる犯人を捕まえて、そのついでに絵画も盗む計画立てるから、朝の8時にリビングに集合して。遅刻した人はお昼抜きだからね』


という湊さんの言葉で、


『っしゃあ終わったあ！寝る！おやすみ！』


『8時…？そんな、僕が朝弱いって知ってるのにいじめないで下さい、』


勢い良く立ち上がった大也や泣き言を言い始めた航海を筆頭に、皆が続々と立ち上がってリビングを出て行ってしまった。


男子達の収拾がつかなくなった上に私とmirageについての話も中断され、全くすっきりしないままの私は、ただただその場に留まっていた湊さんへ目を向けた。


そこで彼がmirageやOASISについてもう少し説明してくれればいいものの、


｢…毎度毎度ごめんね、紫苑。うちの子達は、本当に気が利かなくて落ち着きが無くて空気を読まなくてうるさい奴らばっかりだから…｣


｢この話の続きは明日に持ち越しだ。今はこの状況を理解できてねぇだろうが、寝床でこの話を整理してさっさと寝ろ｣


聞こえてきたのは私を落胆させる言葉と、あまり信用ならない言葉のみ。