「え、犯人を逮捕してくれるの…?」
期待と不安がごちゃ混ぜになりながらそう尋ねると、
「元々の僕らの目的は、OASISを全員警察に引き渡す“ついで”に、絵画を盗んで元の場所に返す事ですから。逮捕するのは既に決定事項です」
両手の親指を立てて私に見せつけながら、航海が片方の口角をゆっくりと上げた。
その引きつった笑顔が少しだけ怖く見えてしまったのは、目の錯覚だと信じておこう。
「これが俺らからのクリスマスプレゼントだと思って、気楽に過ごしといてね。計画を練る時は参加して欲しいんだけど、それは一応紫苑ちゃんにも流れを頭に入れて欲しいだけだから、無駄に心配しなくていいからね」
満腹になったらしいお腹をさすりながら、大也が安心させる様に自分のお腹に向かって笑う。
(妊娠中ですか、…?)
ふと彼の横を見ると、伊織も引いた様子の顔で大也と彼のお腹を交互に見ていた。
そんな彼らが私の代わりに敵討ちをする為にOASISのアジトに向かったとして、もしも彼らが重傷を負ったり、何か悪い事が起こったら元も子もない。
もしそうなれば、私はせっかく見つけた3つ目の家族も自分のせいで失ってしまうのだ。
期待と不安がごちゃ混ぜになりながらそう尋ねると、
「元々の僕らの目的は、OASISを全員警察に引き渡す“ついで”に、絵画を盗んで元の場所に返す事ですから。逮捕するのは既に決定事項です」
両手の親指を立てて私に見せつけながら、航海が片方の口角をゆっくりと上げた。
その引きつった笑顔が少しだけ怖く見えてしまったのは、目の錯覚だと信じておこう。
「これが俺らからのクリスマスプレゼントだと思って、気楽に過ごしといてね。計画を練る時は参加して欲しいんだけど、それは一応紫苑ちゃんにも流れを頭に入れて欲しいだけだから、無駄に心配しなくていいからね」
満腹になったらしいお腹をさすりながら、大也が安心させる様に自分のお腹に向かって笑う。
(妊娠中ですか、…?)
ふと彼の横を見ると、伊織も引いた様子の顔で大也と彼のお腹を交互に見ていた。
そんな彼らが私の代わりに敵討ちをする為にOASISのアジトに向かったとして、もしも彼らが重傷を負ったり、何か悪い事が起こったら元も子もない。
もしそうなれば、私はせっかく見つけた3つ目の家族も自分のせいで失ってしまうのだ。



