「サイコパスじゃありませんキューピットです」
大也に補足で付け足した銀ちゃんの言葉を受け、こんなに緊迫した雰囲気の中でも航海は手で不器用な形のハートを作ってみせた。
(皆、私の事を考えてくれてるんだ、)
ならば、私も自分の気持ちを言わなければいけない。
本当は、自分1人では何の力もない私も。
荒川次郎に復讐したくてしたくて、牢屋に入れたくてたまらないのだから。
「……あの、私としては荒川次郎に復讐したい気持ちがあるんだけど、でも皆の負担になるなら諦めるし、でも2つの家族が報われない様な気がするし、だけど私には保険金が掛けられてるし、何かのタイミングで私が死んだら家族の死が無駄になるというか、申し訳ないし、」
途中から何を言っているのか分からなくなりながらも、私は言葉を止めなかった。
「皆が死んでるあの姿を見た時本当に悲しくて、2回も同じ光景を見るなんて信じられなかったし、私の家族を殺した張本人の荒川次郎に目を覆われたなんて考えただけで吐き気がするし、私が居なければ谷川家は今も生きてただろうし、私を養子に受け入れなければ丸谷家も普通の家族として暮らしてただろうし、」
大也に補足で付け足した銀ちゃんの言葉を受け、こんなに緊迫した雰囲気の中でも航海は手で不器用な形のハートを作ってみせた。
(皆、私の事を考えてくれてるんだ、)
ならば、私も自分の気持ちを言わなければいけない。
本当は、自分1人では何の力もない私も。
荒川次郎に復讐したくてしたくて、牢屋に入れたくてたまらないのだから。
「……あの、私としては荒川次郎に復讐したい気持ちがあるんだけど、でも皆の負担になるなら諦めるし、でも2つの家族が報われない様な気がするし、だけど私には保険金が掛けられてるし、何かのタイミングで私が死んだら家族の死が無駄になるというか、申し訳ないし、」
途中から何を言っているのか分からなくなりながらも、私は言葉を止めなかった。
「皆が死んでるあの姿を見た時本当に悲しくて、2回も同じ光景を見るなんて信じられなかったし、私の家族を殺した張本人の荒川次郎に目を覆われたなんて考えただけで吐き気がするし、私が居なければ谷川家は今も生きてただろうし、私を養子に受け入れなければ丸谷家も普通の家族として暮らしてただろうし、」



