私は、今まで二重人格の人に会った事がない。
だから二重人格は精神的な病気か何かだと思っていたのに、こんなにも立派な理由があって二重人格になる人もいるなんて。
(双子、ね…)
そう言われても、2人は似ても似つかない気がする。
「お兄ちゃんは仁の方だよ。で、2人の性格はほぼ真反対で、壱は元不良なんだー」
壱さんの説明を受け、大也がにやりと笑って付け加える。
(!?)
「元不良、………」
それなら、壱さんが纏う恐ろしい空気も何となく理解が出来る。
仁さんとまるで違うから、やはり二重人格と言われて納得しても尚驚きを隠せない。
そして、やはり彼は怖い。
「元不良と言えばこいつらもだろ」
そう言って唐突に壱さんが指をさしたのは、銀ちゃんと、
「琥珀、!?」
まさかの、まさかの琥珀だった。
「んだよ、悪いか」
「悪くない、というかむしろそういうイメージだった最高ですタイプだよ」
舌打ちをした彼に食いつく様に大也が口を開き、
「お前は黙れ?何がタイプだ気持ち悪い」
あっさりと会話を終わらされていた。
「え、今琥珀って警察……、」
琥珀に無理矢理会話を終わらされて悲しそうにしている大也を完全無視した私は、小さな声で呟いた。
だから二重人格は精神的な病気か何かだと思っていたのに、こんなにも立派な理由があって二重人格になる人もいるなんて。
(双子、ね…)
そう言われても、2人は似ても似つかない気がする。
「お兄ちゃんは仁の方だよ。で、2人の性格はほぼ真反対で、壱は元不良なんだー」
壱さんの説明を受け、大也がにやりと笑って付け加える。
(!?)
「元不良、………」
それなら、壱さんが纏う恐ろしい空気も何となく理解が出来る。
仁さんとまるで違うから、やはり二重人格と言われて納得しても尚驚きを隠せない。
そして、やはり彼は怖い。
「元不良と言えばこいつらもだろ」
そう言って唐突に壱さんが指をさしたのは、銀ちゃんと、
「琥珀、!?」
まさかの、まさかの琥珀だった。
「んだよ、悪いか」
「悪くない、というかむしろそういうイメージだった最高ですタイプだよ」
舌打ちをした彼に食いつく様に大也が口を開き、
「お前は黙れ?何がタイプだ気持ち悪い」
あっさりと会話を終わらされていた。
「え、今琥珀って警察……、」
琥珀に無理矢理会話を終わらされて悲しそうにしている大也を完全無視した私は、小さな声で呟いた。



