もう言葉に表せない程恐ろし過ぎる形相を浮かべた仁さんは、私の姿を捉えた。
暖房のお陰で暖かいはずなのに、ぶるりと震えてしまう。
彼から溢れる雰囲気は、まるで琥珀と銀ちゃんを足して2で掛けた様な、とにかく本当に怖くて怖くて関わらない方が身の為だと思ってしまうくらい恐ろしかった。
「まあまあ、そう怒らないで下さい。壱さん、今この家にはちょっと色々あって、こちらの紫苑さんという名前の女子高生が住んでるんです。紫苑さん、こちらが仁さんの双子の弟の壱さんです。あ、壱さん食べて下さい冷めますよ」
氷の様に固まってしまった私を溶かすように、航海が仁さ…いや壱さんの機嫌をとる。
そこでようやく私が誰かを把握した彼は、茶碗によそられたキムチ鍋の野菜を噛み砕き、
「……女?おうおうおう誰だこのクソガキを連れ込んだ奴は。お前だな大也」
どこかで聞いた事のあるくだりを勃発させた。
それに対して、あからさまに面倒臭そうな表情を浮かべた大也は今まで通り答えた。
「そうですけど何か」
「お前が犯さねえなら俺が犯」
「ちょっと、何言ってるの!止めなさいほら見て紫苑の顔死んでるよ!?そんな変な事言ってる暇あるなら紫苑に自己紹介して!」
暖房のお陰で暖かいはずなのに、ぶるりと震えてしまう。
彼から溢れる雰囲気は、まるで琥珀と銀ちゃんを足して2で掛けた様な、とにかく本当に怖くて怖くて関わらない方が身の為だと思ってしまうくらい恐ろしかった。
「まあまあ、そう怒らないで下さい。壱さん、今この家にはちょっと色々あって、こちらの紫苑さんという名前の女子高生が住んでるんです。紫苑さん、こちらが仁さんの双子の弟の壱さんです。あ、壱さん食べて下さい冷めますよ」
氷の様に固まってしまった私を溶かすように、航海が仁さ…いや壱さんの機嫌をとる。
そこでようやく私が誰かを把握した彼は、茶碗によそられたキムチ鍋の野菜を噛み砕き、
「……女?おうおうおう誰だこのクソガキを連れ込んだ奴は。お前だな大也」
どこかで聞いた事のあるくだりを勃発させた。
それに対して、あからさまに面倒臭そうな表情を浮かべた大也は今まで通り答えた。
「そうですけど何か」
「お前が犯さねえなら俺が犯」
「ちょっと、何言ってるの!止めなさいほら見て紫苑の顔死んでるよ!?そんな変な事言ってる暇あるなら紫苑に自己紹介して!」



