そして、その言葉に続けて仁さんがまた皮肉めいた説明を始めて、
「紫苑さんの首が取られる前に、僕達が先に犯人の首をもぎ取らないといけないんです」
今まで静かだった航海が、仁さんが私に向かって投げ掛けた質問に答えた。
良く“首をもぎ取る”なんて物騒な事をキムチ鍋を食べながら言えるな…、と、この期に及んでそんな事を考えかけてしまう。
「……それでね、谷川家と丸谷家の人達を殺した犯人なんだけど、今のところあるグループに属してる人達だって事が分かってるんだ」
「グループ?何なんですかそれ?殺したのは誰なんですか!?」
一切声のトーンを変えずに喋り続ける湊さんに、思わず声を荒らげてしまう。
今話しているのは私の家族を殺した犯人についてだ。
今までこの家族に囲まれていたから薄れかけていた悲しみや憎しみ等の感情が、どんどん息を吹き返す。
(……犯人は誰?絶対に許さない)
確かに、私にかけられた保険金のせいで家族は息を引き取った。
けれど、私が生きているうちに犯人を逮捕すれば、他界した家族も少しは報われるのではないか。
そんな風に考えている私に対して静かに口を開いたのは、今まで黙りこくっていた伊織だった。
「……犯人は、この間ニュースで見たOASISっていう怪盗グループの中の、階級が上の人達」
「え、………?」
「紫苑さんの首が取られる前に、僕達が先に犯人の首をもぎ取らないといけないんです」
今まで静かだった航海が、仁さんが私に向かって投げ掛けた質問に答えた。
良く“首をもぎ取る”なんて物騒な事をキムチ鍋を食べながら言えるな…、と、この期に及んでそんな事を考えかけてしまう。
「……それでね、谷川家と丸谷家の人達を殺した犯人なんだけど、今のところあるグループに属してる人達だって事が分かってるんだ」
「グループ?何なんですかそれ?殺したのは誰なんですか!?」
一切声のトーンを変えずに喋り続ける湊さんに、思わず声を荒らげてしまう。
今話しているのは私の家族を殺した犯人についてだ。
今までこの家族に囲まれていたから薄れかけていた悲しみや憎しみ等の感情が、どんどん息を吹き返す。
(……犯人は誰?絶対に許さない)
確かに、私にかけられた保険金のせいで家族は息を引き取った。
けれど、私が生きているうちに犯人を逮捕すれば、他界した家族も少しは報われるのではないか。
そんな風に考えている私に対して静かに口を開いたのは、今まで黙りこくっていた伊織だった。
「……犯人は、この間ニュースで見たOASISっていう怪盗グループの中の、階級が上の人達」
「え、………?」



